駅のホームに向かう途中智美の中のディルドが緩やかに振動し始めた。
「あっ!!」
と智美の口から声が漏れた。Yはスイッチがちゃんと作動したと認識していながら、とぼけた顔で振り返り、
『どうしたの?』
と、智美に声をかけた。
「いうおあ」(ディルドが)
『よくわかんないな。』
本当は舌カバーについた機能を使わせたかったが、他にも装着する必要性があり、その逸る気持ちを抑えて、
『とにかく人目のあるところでは目に付きやすい声はあげないようにね。』
振動が始まり、そのままディルドを締め付けていると感じて気持ちが高揚するので、締め付けをやめるとディルドの振動が停止した。
(おしっこ出るように締め付けると振動始めたから、ひょっとして締め付けると振動するのかな?)
と、智美はディルドを再び締め付けると、予想したとおりにディルドが振動し始めた。
(締め付けるとディルドのバイブが作動し、締め付けるのをやめるとバイブは停止するけど、それじゃあ尿の排泄が出来ないじゃない。)
智美は抗議したかったが抗議する手段は目でにらむくらいしか出来なかった。しかも振り返らず歩いているのでYには抗議の目すら届かない。
智美は駅構内をYに続いて歩きながら、腰に着けているペットボトルを見た。
お茶より薄い色の液体が底のほうに2cmくらいの高さで溜まってその液体の上に気泡が浮いている。見ようによってはお茶に見えなくも無いが、歩く動きにつられて揺れている液体はさらさらとした感じの液体ではなく、なんとなくドロっとした液体のような感じに見えた。
下を向いていると口元から涎が垂れかけて、智美は慌てて右手の項で口元を押さえた。
右手の甲が少し濡れたが、惨めに垂れ流す結果は免れた。
今の智美の状態は、マウスピース型の口枷を装着してから時間がかなり経過していて、唾を呑み込む動作すら苦痛なほどになっており、少しでも気を抜くと口元から涎が垂れそうになっていた。更にディルドを装着されてからすでに20分以上経過しており、歩くだけでもかなり違和感があるため足取りが重くなっている上に、また尿意が限界近くまでなってきていた。
そんな状態の中、彼は何食わぬ顔で山手線のホームへ向かう階段を歩いて降りていく。それに続くように智美も階段を下りようとするが普段のように中々うまく歩けない。階段を通る別の人が怪訝そうに智美を見ている。見られる視線に耐えながら一段一段を確実に降りて進み、ようやくの思いで階段を下りYに追いついた。
追いついて暫くするとホームに列車が入ってきた。その列車に乗るとすぐにYから扉すぐ横に立つ感じで位置取るように言われそれに従う。Y彼は智美が見える少し離れた場所に位置取り智美のほうを見ている。
列車が動き出すと同時に携帯電話が振動した。携帯を見るとYからメールが入っていた。
メールを開いて内容を確認してみると、
『このまま山手線を1周するから楽しんでね。』
(・・・・・・。)
智美がYのほうを見ると、ニコっと笑っている。
智美に笑顔で答えるのと同時にYのポケットに入れらた手は、リモコンのあるボタンを押していた。
突然締め付けていないのにディルドが静かに緩やかな動きで動き出した。
智美は思わず声を出しそうになり、慌てて口を手でふさぐ。
(まさかこのまま一周?)
智美はYを恨むような目で見据えたが、Yはとても楽しそうだ。
ディルドが動き出した事で尿意が加速して、今にも漏らしそうな感じになってきた。漏らしそうと言っても漏らせないのが現状で、智美の足が小刻みに震えている。
《さて、どうなるかな。》
智美を見ながらYは心の中でそう思い、カバンの横ポケットに刺さっていたボールペンを取り、ボールペンを胸ポケットに刺しなおした。
Yが胸ポケットへと刺しなおしたボールペンは小型カメラが内蔵されたボールペンで、本体のスイッチを入れる事で映像のスイッチが入るもので、ポケット等にさすことでレンズ部分が真正面の状態を録画することが可能な代物であった。
Yは智美と会ってからずっとそのボールペンで智美の状況を撮影していた。
喫茶店ではカバンをテーブルの上において横ポケットに刺したボールペンで智美が写るように、歩いているときも肩からかけることでかばんの横ポケットのボールペンが後ろ向きを撮影するように、当然公園内で排尿するシーンもすべて撮影していたのであった。
作:Satomi


















ピンバック: ~条件付け調教~ – satomi Ver.erotic
ピンバック: 約束Ver2 ~内側からの拘束~ – satomi Ver.erotic